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インフルエンザで死亡する人は年間どれくらいいるか

2019年11月16日

インフルエンザは冬に流行する代表的な病気です。
インフルエンザウイルスを病原とする気道感染症ですが、他の感染症とは違い重症化しやすい点と他人への感染力が非常に強い点が特筆される事です。
何人が年間にインフルエンザに感染するかというと、赤ちゃんから高齢者まで合わせておよそ1000万人に達するといわれています。
そのうちのほとんどが赤ちゃんを含む15歳以下の子供たちになります。
これは抵抗力が弱い事と学校での集団生活によって感染が広がりやすいという原因が考えられます。
赤ちゃんから5歳程度の幼児までの場合には、インフルエンザ脳症などの合併症を発症するリスクが極めて高い危険な病気です。

子どもの患者が圧倒的に多いインフルエンザですが、死亡者となると事情が異なってきます。
年間に何人の死亡者が日本で出ているかは実ははっきりとは分かりません。
これはインフルエンザが直接死因にならないからです。

そこで厚生労働省では超過死亡という概念を使ってインフルエンザの死亡者数を推計しています。
この推計値によると、年によってバラつきはあるものの、おおよそ1000人を超える人が死亡している事が分かります。
この内訳は65歳以上の高齢者が圧倒的に多く、全体の死亡者数の8割から9割を占めています。
これは高齢者には元々持病を持っている人や抵抗力が弱い人が多く、インフルエンザに感染すると重症化しやすく、合併症を発症しやすい、あるいは持病が悪化してしまうという傾向があるからです。
体の弱い高齢者は老人ホームなど養護施設で集団生活をしている場合も多く、これも集団感染を起こしてしまう原因となってします背景となっています。
前述したようにインフルエンザは直接死因とされないために死亡者数は推計になります。
これらを除き、高齢者のように持病が悪化して死に至る場合や赤ちゃんが合併症を起こして亡くなるケースもかなりあると考えられており、インフルエンザが引き金となった死亡者は年間1万人にのぼるとも推計されています。

赤ちゃんや高齢者が安全に服用できる薬とは?

赤ちゃんや高齢者など抵抗力の弱い人たちこそインフルエンザに罹患した場合に早急な治療が必要です。
これらの人たちに安全に服用できる薬を見て行きましょう。
インフルエンザにかかってしまった場合の対処法には、対症療法、抗インフルエンザウイルス薬、抗菌薬、家庭で安静にしておくという4種類があります。

赤ちゃんの場合には、異常があればまずは小児科での受診を優先します。
赤ちゃんが生後2週間以内の新生児の場合には、抗インフルエンザウイルス薬が利用できないために対症療法と家庭療養がメインになります。
医師の判断によって重症とされる場合は入院して治療する場合もあり得ます。
入院した場合には抗インフルエンザウイルス薬のラピアクタを点滴される可能性があります。
ラピアクタなら小児であっても服用に問題ない安全な薬とされています。
生後2週間を過ぎると、抗インフルエンザウイルス薬のタミフルを処方されるようになります。
タミフルは異常な行動を引き起こすとの報道もありましたが、厚生労働省は直接的な因果関係はないとしています。
赤ちゃんであれば自力で動くにしても通常の範囲内に収まりますから、普段接しているのと同じようにしていればよいでしょう。
高齢者に対してはタミフルのほか、リレンザ、イナビルなどの吸入薬も利用可能になります。
これらも高齢者に有効で安全な薬です。

また、高齢者の場合には抵抗力の低下による細菌感染が心配される場合があるため、細菌の二次感染を防ぐために抗菌薬を投与される場合があります。
赤ちゃんと高齢者の場合には、インフルエンザの重症化を防ぐ事と合併症に進まない事の2点が重要です。
特に合併症は恐ろしいので、家庭での療養に偏り過ぎずに病院で早めに病院で受診するようにしましょう。